参照で集計する会計管理シート(設計)

帳票を「全部更新で作り直す」形から、「資料シートを直せばその場で数字が変わる」形へ作り替えます。2026-09-24 の案です。承認後に作ります。

1. 試作で確かめた事実

試験用ブックの複製(試作_仕訳帳を式で組み立てる_20260924)で測りました。

4分いまの全部更新(仕訳24行の試験用)。量ではなく、変わっていない帳票の形・色・式まで毎回書き直していたため
約1秒仕訳帳を式1つで組み立てた時間。全部更新で作った仕訳帳と24行・全部の列で一致
約1秒資料シートの売上を 1,100,000 → 1,200,000 に直してから、損益計算書と貸借対照表の数字が変わるまで(全部更新なし)
3〜4秒仕訳6,000行の状態で、1か所直したあとの再計算。画面は止まらず、右上に計算中と出るだけの見込み(画面では未確認)
分かった制約:式で組み立てた表に標準の「並べ替え」を掛けると、式が消えて表が壊れる(実測)。絞り込み(フィルタ)は使える(6,000行から798行に絞れて、式は残った)。このため、並べ替えて見る仕訳帳は別に持ちます(下の3)。

2. 全体の流れ

資料シート通帳・カード・現金払い など。
人が入力するのはここだけ。
正本
仕訳データ(隠し)全部の資料シートの仕訳の列を、式1つで縦に並べる。人は触らない。
いつも最新
月×科目の合計表(隠し)科目・補助・月ごとの借方・貸方の合計を式1つで出す。帳票はここを読む。
いつも最新
帳票貸借対照表・損益計算書・CF計算書・税区分集計表・推移表・総勘定元帳・残高確認。
いつも最新
仕訳データ(隠し)
仕訳帳(見る用)値の写し。自由に並べ替え・絞り込みできる。「仕訳帳を最新にする」ボタンで1〜2秒で入れ直す。
ここで直した値は、元の資料シートの行へ書き戻す(下の4)。
ボタンで最新

いまの仕訳帳は「写し」で、帳票はその写しを読んでいました。写し直す(全部更新)まで数字が変わらなかったのはこのためです。新しい形では、帳票は写しを読まず、資料シートから直接つながる式を読みます。

3. いつ何が動くか

清水さんの操作帳票の数字仕訳帳(見る用)要る操作
資料シートで金額・科目を直すその場で変わる古くなる。上に「元のシートが変わっています」と出るなし(見る用を見るときだけ「最新にする」)
資料シートに行を足す・消すその場で変わる同上なし
仕訳帳(見る用)で並べ替え・絞り込み変わらない自由に動かせるなし
仕訳帳(見る用)で値を直す(1セル・範囲の貼り付け・オートフィル)その場で変わる直した値のままなし(元の行へ自動で書き戻す)
勘定科目マスタに科目を足すその科目の行が帳票にまだ無い全部更新(帳票の行の並びを作り直す)
資料シートを1枚足す新しいシートがまだ集計に入らない全部更新(仕訳データの式に1枚足す)。シート作成の画面から作ったときは自動

全部更新は「帳票の形(行の並び・色・折りたたみ)を作り直す」だけになり、普段は押しません。変わった所だけ作り直すので、目標は10秒以内です。

4. 仕訳帳(見る用)から直す

未確認:資料シートが別のブックにあるとき、書き戻しには「別のブックを開く許可」の付いた仕組み(インストール型のトリガー)が要ります。最初に1回、許可を押していただく必要がある見込みです。総勘定元帳から直す形は、見る用の仕訳帳で動かしてから同じやり方を当てます。

5. 残高確認とロック

「この日のこの科目の残高がこれならOK」と、「OKにした所を動かさない」を1つの表にまとめます。新しいタブ「残高確認」です。

勘定科目補助科目日付確認した残高帳簿の残高差額ロックメモ
普通預金三井住友2026/09/30574,000574,0000通帳9/30と一致
現金小口現金2026/09/30100,00098,680-1,320レシート1枚待ち

ロックをすり抜ける操作(洗い出し)

操作残高が動くか入力した瞬間に戻せるか
ロック中の側の金額・科目・補助を変える動く戻せる(1セルの入力)
日付を変えてロック期間の外へ出す/中へ入れる動く戻せる
相手の側の科目を、ロック中の科目に変える(外注費→普通預金)動く戻せる
補助の付け替え(普通預金/三井住友 → 普通預金/みずほ)両方の補助で動く戻せる
ロック期間内の日付で、ロック中の科目を使う行を足す動く戻せる
行の削除動く戻せない(削除は入力の処理に元の値が届かない)
範囲の貼り付け・オートフィル・行ごとのコピー動く一部しか戻せない(元の値が届かない)
税区分を変える(税抜経理のとき本体の金額が変わる)動く戻せる
確認状況を変える(帳票が確認済だけを数える設定のとき)動く戻せる
勘定科目マスタの開始残高・科目名を変える動く戻せる
資料シートを消す・名前を変える・シートマスタから外す・見出しを変える動く戻せない
別ブックの資料シートで直す動くこのブックの処理には届かない
版の履歴から戻す・ほかの道具やスクリプトからの書き込み動く届かない
同じ金額のまま中身を入れ替える(2件の日付を入れ替える等)動かない戻せる操作もある
残高確認の表の「確認した残高」やロックの印を書き換える保護(警告)と変更の記録

守り方の結論:入力の瞬間に戻すだけでは、削除・貼り付け・別ブック・版の履歴をすり抜けます。そこで、ロックした時点の指紋(その科目のその日までの行の件数・金額の合計・日付の重み付きの合計)を控え、式でいつも今の指紋と比べます。どの経路で変わっても「ロック後に変更あり」と赤く出ます。残高が同じまま中身が入れ替わった場合も、件数と日付の重みで拾えます。

6. シートマスタ:資料の受領

7. 「更新が必要です」の知らせ

ボタンを押さなくても、式で比べてその場で出します。出る場所はそのタブの上の行です。

起きたこと比べる物出す言葉直す操作
元のシートが変わった写した時点の指紋(件数・合計)と、今の仕訳データの指紋仕訳帳(見る用):「元のシートが変わっています。最新にしてください」仕訳帳を最新にする
勘定科目マスタに科目を足した帳票を作った時点の科目の一覧と、今の勘定科目マスタ各帳票:「科目が追加されています。帳票の更新が必要です」全部更新
資料シートを足した・外した仕訳データに入っているシートと、今のシートマスタ各帳票・仕訳帳:「集計に入っていないシートがあります。更新が必要です」全部更新
帳票に行の無い科目の仕訳がある仕訳データの科目と帳票の科目帳票の最下行:「帳票に無い科目 N 件・金額」全部更新

8. 壊れ方・事故の洗い出し

起きることどう壊れるか防ぎ方・見せ方
元のシートを並べ替える行番号で結ぶと別の行を指す通し番号で結ぶ(上の4)
行をコピーして貼る通し番号が重複し、書き戻し先が2つになる貼った側を振り直す・重複を赤
元の行を消す見る用の行の書き戻し先が無い書き戻さず「元の行が消えています」
見出しの名前を変える・列を消すその列が空として集計され、黙って数字が減る見つからない見出しを数えて赤く出す(黙って空にしない)
シート名を変える・消すそのシートの仕訳が集計から消えるシートマスタと実物を突き合わせ、「更新が必要です」
日付・金額に文字が入る(9/31・全角数字)集計から黙って落ちる仕訳データで「日付でない行・数でない金額」を数えて赤
別ブックの共有が外れる・許可が切れるそのブックの仕訳が丸ごと欠ける欠けたブックの名前を上に大きく出す
見る用で直したが書き戻しに失敗見る用と元が食い違う失敗したセルは見る用も元に戻し、理由を出す
オートフィルで「入力元」「取引を編集」の列まで上書き結び付きが壊れるその列は書き戻さず、見る用を元に戻す
見る用と元のシートを別々の人が同時に直す後から書いた方が前を黙って消す書き戻す前に元の値が写した時と同じか確かめ、違えば書き戻さず知らせる
見る用で行を消す・足す元には反映されない消す・足すは元のシートで行う。見る用では知らせだけ
書き戻しが途中で止まる(時間切れ)一部だけ反映される行ごとに結果を記録し、残りを出す
書き戻し先のセルが式式を値で潰す式のセルには書かない
勘定科目マスタで科目名を変える過去の仕訳の科目がマスタ外になるマスタ外の科目を数えて出す(いまのエラーチェック)
行数が増えて重くなる直すたびの待ちが長くなる行数と再計算の時間を測って基準を決める(2万行で測る)

9. まだ確かめていないこと

項目何が分かっていないか確かめ方
資料シートが別ブックブックをまたぐ式(IMPORTRANGE)での反映の遅れ・最初の許可・数の上限別ブック2冊で試作して測る
6,000行より多いとき再計算の時間。月×科目の合計表でどこまで短くなるか2万行で測る
重複の候補・エラーチェック・件数いまは全部更新で回している。式にできる物と、ボタンで回す物の分け方1つずつ式にして重さを測る
見る用からの書き戻し範囲の貼り付け・オートフィルで、入力のたびの処理に全部の行が届くか試験用ブックで実際に貼って確かめる

10. 作る順番

  1. 仕訳データ(隠し)を式にし、帳票が読む先をそこへ切り替える(全部更新なしで数字が変わる所まで)
  2. 月×科目の合計表を置き、帳票・推移表の式をそこから読む形にする(速さを測る)
  3. 全部更新を「変わった所の形だけ作り直す」にする(10秒以内を目標)
  4. 仕訳帳(見る用)と「最新にする」ボタン、古くなった知らせ
  5. 見る用からの書き戻し(先に、範囲の貼り付け・オートフィル・並べ替え後の書き戻しを試作で確かめる)
  6. 残高確認とロック
  7. シートマスタの最終格納日

1が済んだ時点で「直せばすぐ帳票に出る」は使えるようになります。各段は試験用ブックで通してから本体・型に入れます。